欧州マーケットダイジェスト・5日 株高・金利上昇・円安
(5日終値:6日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=134.78円(5日15時時点比△0.79円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=148.42円(△0.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1011ドル(▲0.0028ドル)
FTSE100種総合株価指数:7778.38(前営業日比△75.74)
ドイツ株式指数(DAX):15961.02(△226.78)
10年物英国債利回り:3.781%(△0.128%)
10年物独国債利回り:2.291%(△0.101%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月スイス失業率 2.0% 2.0%
3月独製造業新規受注
前月比 ▲10.7% 4.5%・改
前年比 ▲11.0% ▲6.0%・改
4月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.0% 0.2%
3月仏鉱工業生産
前月比 ▲1.1% 1.4%・改
4月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 51.1 50.7
3月ユーロ圏小売売上高
前月比 ▲1.2% ▲0.2%・改
前年比 ▲3.8% ▲2.4%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は伸び悩み。米労働省が発表した4月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比25.3万人増と予想の18.0万人増を上回り、失業率が3.4%と予想の3.6%より強い内容だったことが明らかになると、米景気悪化への過度な警戒が和らぎ全般ドル買いが先行。前日の高値134.88円を上抜けて一時135.12円と日通し高値を更新した。
ただ、135円台では戻りを売りたい向きも多く、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。市場では「3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に付けた高値135.70円がレジスタンスとして意識される」との声も聞かれ、134.63円付近まで下押しした。
・ポンドは全面高。対ドルでは一時1.2652ドルと昨年5月以来1年ぶりの高値を付けたほか、対ユーロでは0.8713ポンド、対円では170.62円まで値を上げた。英国の3連休前にポンド買いのフローが観測されたほか、4月英建設業購買担当者景気指数(PMI)が51.1と前月の50.7から改善し、予想の51.0を上回ったことが相場の支援材料。なお、明日6日に行われるチャールズ国王の戴冠式を目前に、ロンドンは祝賀ムードに包まれており、商戦も活発化しているようだ。
・ユーロドルは下値が堅かった。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行すると日本時間夕刻に一時1.1048ドルと日通し高値を付けたものの、その後失速した。予想を上回る米雇用統計を材料にユーロ売り・ドル買いが活発化すると一時1.0967ドルと日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後はじりじりと買い戻しが進んだ。ユーロ円の上昇につれた買いが入ったほか、米長期金利の上昇が一服した影響を受けて1.1036ドル付近まで持ち直した。
なお、大半のエコノミストは「ECBは7月までに0.25%の利上げをあと2回実施する」と予測しているようだ。
・ユーロ円はしっかり。パックウエスト・バンコープやウエスタン・アライアンス・バンコープなど米地銀株が急反発すると、米中堅金融機関の連鎖的な経営破綻への警戒が緩和し、ダウ平均が一時480ドル超上昇。全般円売りが優勢となり、一時148.71円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は反発。足もとで相場下落が続いていた米国株が大幅に反発すると英株にも買いが波及した。原油先物相場の大幅上昇でBPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、リオ・ティントやグレンコアなど素材セクターが上昇した。前日に売られていたHSBCやバークレイズなど金融株も値上がりした。
・フランクフルト株式相場は大幅に反発。米株価指数先物の上昇などを受けて投資家心理が強気に傾くと株買いが優勢となった。現物の米国株が大幅反発したことも相場の押し上げ要因。個別ではアディダス(8.90%高)やコベストロ(5.25%高)、コメルツ銀行(5.06%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBの利上げ継続観測を背景に独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=134.78円(5日15時時点比△0.79円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=148.42円(△0.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1011ドル(▲0.0028ドル)
FTSE100種総合株価指数:7778.38(前営業日比△75.74)
ドイツ株式指数(DAX):15961.02(△226.78)
10年物英国債利回り:3.781%(△0.128%)
10年物独国債利回り:2.291%(△0.101%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月スイス失業率 2.0% 2.0%
3月独製造業新規受注
前月比 ▲10.7% 4.5%・改
前年比 ▲11.0% ▲6.0%・改
4月スイス消費者物価指数(CPI)
前月比 0.0% 0.2%
3月仏鉱工業生産
前月比 ▲1.1% 1.4%・改
4月英建設業購買担当者景気指数(PMI) 51.1 50.7
3月ユーロ圏小売売上高
前月比 ▲1.2% ▲0.2%・改
前年比 ▲3.8% ▲2.4%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は伸び悩み。米労働省が発表した4月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比25.3万人増と予想の18.0万人増を上回り、失業率が3.4%と予想の3.6%より強い内容だったことが明らかになると、米景気悪化への過度な警戒が和らぎ全般ドル買いが先行。前日の高値134.88円を上抜けて一時135.12円と日通し高値を更新した。
ただ、135円台では戻りを売りたい向きも多く、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。市場では「3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に付けた高値135.70円がレジスタンスとして意識される」との声も聞かれ、134.63円付近まで下押しした。
・ポンドは全面高。対ドルでは一時1.2652ドルと昨年5月以来1年ぶりの高値を付けたほか、対ユーロでは0.8713ポンド、対円では170.62円まで値を上げた。英国の3連休前にポンド買いのフローが観測されたほか、4月英建設業購買担当者景気指数(PMI)が51.1と前月の50.7から改善し、予想の51.0を上回ったことが相場の支援材料。なお、明日6日に行われるチャールズ国王の戴冠式を目前に、ロンドンは祝賀ムードに包まれており、商戦も活発化しているようだ。
・ユーロドルは下値が堅かった。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行すると日本時間夕刻に一時1.1048ドルと日通し高値を付けたものの、その後失速した。予想を上回る米雇用統計を材料にユーロ売り・ドル買いが活発化すると一時1.0967ドルと日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後はじりじりと買い戻しが進んだ。ユーロ円の上昇につれた買いが入ったほか、米長期金利の上昇が一服した影響を受けて1.1036ドル付近まで持ち直した。
なお、大半のエコノミストは「ECBは7月までに0.25%の利上げをあと2回実施する」と予測しているようだ。
・ユーロ円はしっかり。パックウエスト・バンコープやウエスタン・アライアンス・バンコープなど米地銀株が急反発すると、米中堅金融機関の連鎖的な経営破綻への警戒が緩和し、ダウ平均が一時480ドル超上昇。全般円売りが優勢となり、一時148.71円と日通し高値を更新した。
・ロンドン株式相場は反発。足もとで相場下落が続いていた米国株が大幅に反発すると英株にも買いが波及した。原油先物相場の大幅上昇でBPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、リオ・ティントやグレンコアなど素材セクターが上昇した。前日に売られていたHSBCやバークレイズなど金融株も値上がりした。
・フランクフルト株式相場は大幅に反発。米株価指数先物の上昇などを受けて投資家心理が強気に傾くと株買いが優勢となった。現物の米国株が大幅反発したことも相場の押し上げ要因。個別ではアディダス(8.90%高)やコベストロ(5.25%高)、コメルツ銀行(5.06%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBの利上げ継続観測を背景に独国債に売りが出た。
(中村)