欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、荒い値動き

 11日の欧州外国為替市場でドル円は荒い値動き。22時時点では133.83円と20時時点(134.54円)と比べて71銭程度のドル安水準だった。預金流出が加速したことを発表した米地銀パックウェスト・バンコープ(PACW)が時間外取引で20%超急落すると、欧米株価指数が下落し、米・中長期金利が低下。ドル円もつれる形で134.03円付近まで下押しした。
 「米国連邦預金保険公社(FDIC)が預金保険基金に関する発表を本日行う予定」などの一部報道が伝わると134.63円付近まで瞬間的に反発したが、戻りは限定的。4月米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったほか、前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも大きく悪化すると売りが再開し、一時133.75円と本日安値を付けた。

 ユーロ円は売り優勢。22時時点では146.31円と20時時点(146.94円)と比べて63銭程度のユーロ安水準だった。米金融システム不安の再燃からリスクオフムードが広がると、一時146.23円まで下値を広げた。また、豪ドル円は90.00円、NZドル円は84.84円まで値を下げた。

 ユーロドルは22時時点では1.0932ドルと20時時点(1.0922ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。米金利低下が支えとなってやや下げ渋っているが、リスクオフが進む中で戻りは限られている。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:133.75円 - 134.84円
ユーロドル:1.0918ドル - 1.0998ドル
ユーロ円:146.23円 - 147.60円

(越後)
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