NYマーケットダイジェスト・13日 株高・金利低下・ドル円は年初来安値
(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=140.85円(前営業日比▲0.97円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.00円(▲1.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1075ドル(△0.0001ドル)
ダウ工業株30種平均:41393.78ドル(△297.01ドル)
ナスダック総合株価指数:17683.98(△114.30)
10年物米国債利回り:3.65%(▲0.02%)
WTI原油先物10月限:1バレル=68.65ドル(▲0.32ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2610.7ドル(△30.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月米輸入物価指数
(前月比) ▲0.3% 0.1%
9月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
69.0 67.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続落。8月米輸入物価指数が予想を下回ったことが分かると全般ドル売りが進行。12日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が来週17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の大幅利下げに動くとの観測が盛り返す中、一時140.29円と年初来安値を更新した。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。昨年12月28日の安値140.25円や節目の140.00円がサポートとして働くと4時前に141.01円付近まで下げ幅を縮めた。9月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想を上回ったことも相場を下支えした。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、来週のFOMCで0.25%の利下げを予想する確率は55%に低下した一方、0.50%の利下げを予想する確率は45%に上昇し、ほぼ拮抗した。
・ユーロドルはほぼ横ばい。米大幅利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行すると、22時過ぎに一時1.1102ドルと日通し高値を更新した。ただ、米ミシガン消費者態度指数が予想を上回ったことが分かると1.1073ドル付近まで押し戻された。
もっとも、NY市場に限れば狭いレンジでの取引に終始した。欧州中央銀行(ECB)の金融イベントを終えたうえ、週末とあって様子見ムードが強く、方向感が出にくい面もあった。
・ユーロ円は反落。23時過ぎに一時155.62円と日通し安値を付けたものの、11日の安値155.46円が目先サポートとして働くと下げ渋った。総じてドル円につれた動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。FRBが17-18日のFOMCで大幅利下げに動くとの期待が再燃すると、景気敏感株中心に買いが集まり一時430ドル超上昇した。ただ、8月30日に付けた取引時間中の史上最高値41585ドルがレジスタンスとして意識されるとやや伸び悩んだ。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。FRBが17-18日のFOMCで大幅利下げに動くとの期待が再燃すると、買いが優勢となった。
・原油先物相場は3日ぶりに小反落。ハリケーンが米石油生産施設に与える影響や、ドル相場の戻りの鈍さがドル建て原油価格の換算値押し上げに寄与したことから買いが先行した。しかし中国や米国の景気鈍化の懸念が原油などエネルギー需要の後退につながるとの見方もくすぶるなか調整の売りが終盤に向けて進み、小幅ながらマイナス圏へ沈んで週の取引を終えた。
・金先物相場は大幅に続伸。いったん後退した米大幅利下げ観測が、予想を下回る8月米輸入物価指数を受けて持ち直してきた。米金利水準の戻りの鈍さをにらみ、金利がつかない資産である金は相対的な投資妙味が高まったとして買われた。2614.6ドルまで高値を更新した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=140.85円(前営業日比▲0.97円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.00円(▲1.07円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1075ドル(△0.0001ドル)
ダウ工業株30種平均:41393.78ドル(△297.01ドル)
ナスダック総合株価指数:17683.98(△114.30)
10年物米国債利回り:3.65%(▲0.02%)
WTI原油先物10月限:1バレル=68.65ドル(▲0.32ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2610.7ドル(△30.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月米輸入物価指数
(前月比) ▲0.3% 0.1%
9月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
69.0 67.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続落。8月米輸入物価指数が予想を下回ったことが分かると全般ドル売りが進行。12日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が来週17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の大幅利下げに動くとの観測が盛り返す中、一時140.29円と年初来安値を更新した。
ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。昨年12月28日の安値140.25円や節目の140.00円がサポートとして働くと4時前に141.01円付近まで下げ幅を縮めた。9月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想を上回ったことも相場を下支えした。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、来週のFOMCで0.25%の利下げを予想する確率は55%に低下した一方、0.50%の利下げを予想する確率は45%に上昇し、ほぼ拮抗した。
・ユーロドルはほぼ横ばい。米大幅利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行すると、22時過ぎに一時1.1102ドルと日通し高値を更新した。ただ、米ミシガン消費者態度指数が予想を上回ったことが分かると1.1073ドル付近まで押し戻された。
もっとも、NY市場に限れば狭いレンジでの取引に終始した。欧州中央銀行(ECB)の金融イベントを終えたうえ、週末とあって様子見ムードが強く、方向感が出にくい面もあった。
・ユーロ円は反落。23時過ぎに一時155.62円と日通し安値を付けたものの、11日の安値155.46円が目先サポートとして働くと下げ渋った。総じてドル円につれた動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。FRBが17-18日のFOMCで大幅利下げに動くとの期待が再燃すると、景気敏感株中心に買いが集まり一時430ドル超上昇した。ただ、8月30日に付けた取引時間中の史上最高値41585ドルがレジスタンスとして意識されるとやや伸び悩んだ。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。FRBが17-18日のFOMCで大幅利下げに動くとの期待が再燃すると、買いが優勢となった。
・原油先物相場は3日ぶりに小反落。ハリケーンが米石油生産施設に与える影響や、ドル相場の戻りの鈍さがドル建て原油価格の換算値押し上げに寄与したことから買いが先行した。しかし中国や米国の景気鈍化の懸念が原油などエネルギー需要の後退につながるとの見方もくすぶるなか調整の売りが終盤に向けて進み、小幅ながらマイナス圏へ沈んで週の取引を終えた。
・金先物相場は大幅に続伸。いったん後退した米大幅利下げ観測が、予想を下回る8月米輸入物価指数を受けて持ち直してきた。米金利水準の戻りの鈍さをにらみ、金利がつかない資産である金は相対的な投資妙味が高まったとして買われた。2614.6ドルまで高値を更新した。
(中村)