16日香港株=続伸か、米FRBの利上げ打ち止めに期待

 16日の香港市場は、米株高の流れを引き継いで続伸か。米国で15日発表された5月小売売上高や新規失業保険申請件数を受け、米連邦準備理事会(FRB)による利上げの打ち止め期待が高まった。米長期金利が低下したことで、香港市場でもハイテク株が買われて相場が上昇する展開が予想される。一方、為替市場では主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数が低下しており、香港などの新興国市場からの資金流出への懸念が和らぐだろう。

 ただ、心理的節目の20000ポイントが上値抵抗線として意識され、上値が伸び悩む展開があり得る。ハンセン指数の14日終値は5月16日以来の高値となっただけに、利益をいったん確定する売りが出やすい。

 15日のNY株式相場はダウ平均が反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は6営業日続伸した。米国債利回りの低下を追い風にハイテク・グロース株が続伸したほか、バリュー株や景気敏感株も買われ、ほぼ全面高となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)がそろって香港終値を上回って引けた。
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