ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、伸び悩み

 21日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩み。24時時点では142.06円と22時時点(141.88円)と比べて18銭程度のドル高水準だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言の事前原稿が伝わると、米金融引き締めの長期化観測が高まり円売り・ドル買いが進行。前日の高値142.25円を上抜けて一時142.36円と昨年11月以来7カ月ぶりの高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。パウエルFRB議長が質疑応答で「利上げの初期段階ではスピードが重要だったが、現在はそれほど重要ではない」「より緩やかなペースで金利を引き上げるのが合理的かもしれない」などと述べたことが相場の重しとなったほか、市場では「2022年11月11日の高値142.48円がレジスタンスとして意識されている」との声が聞かれた。

 ユーロドルは堅調。24時時点では1.0954ドルと22時時点(1.0925ドル)と比べて0.0029ドル程度のユーロ高水準だった。パウエルFRB議長の米下院金融サービス委員会での質疑応答が始まると、全般ドル売りが活発化。前日の高値1.0946ドルを上抜けて一時1.0964ドルまで上値を伸ばした。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.27まで低下した。

 ユーロ円は底堅い動き。24時時点では155.61円と22時時点(155.01円)と比べて60銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入ったあとは、ユーロドルの上昇につれた買いが入り一時155.75円と2008年9月以来15年ぶりの高値を付けた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.29円 - 142.36円
ユーロドル:1.0906ドル - 1.0964ドル
ユーロ円:154.30円 - 155.75円

(中村)
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