欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、下げ渋り

 7日の欧州外国為替市場でドル円は下げ渋り。20時時点では143.22円と17時時点(143.23円)と比べて1銭程度のドル安水準だった。上値が重いダウ先物やマイナススタートの欧州株の動向をにらみ、リスク回避の円買いが先行。時間外取引の米2年債や10年債利回りが前日比マイナス水準へ低下する場面もあり、ドル円は142.88円まで下値を探った。しかし、6月23日安値142.72円が目先のサポートとして意識されると徐々に下値を切り上げた。NYタイムに米雇用統計のイベントを控えて一方的に値幅を広げる展開になりにくい面もあったようだ。欧州株が総じてプラス圏へ浮上、米金利水準が持ち直したこともあり143.24円前後へ戻した。

 ユーロ円は反発。20時時点では156.00円と、17時時点(155.77円)と比べて23銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の動向に連動した円相場の動きに連れて155.44円まで下落幅を広げた。その後はユーロドルのじり高もあって156.00円まで水準を回復した。

 ユーロドルは底堅い。20時時点では1.0892ドルと17時時点(1.0875ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。欧州株のマイナススタートを受けて1.0867ドルまで下押す場面もあった。しかし、米金利の低下先行を受けたドル軟化や3月9日以来2.66%台回復となる独10年債利回りのじり高を手掛かりに反発。1.0896ドル前後へ戻した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.88円 - 144.20円
ユーロドル:1.0867ドル - 1.0900ドル
ユーロ円:155.44円 - 156.93円

(関口)
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