ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、軟調

 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は軟調。24時時点では141.69円と22時時点(142.41円)と比べて72銭程度のドル安水準となった。米長期金利の低下などを手掛かりに円買い・ドル売りが先行。前週末の安値142.07円や一目均衡表基準線が位置する141.92円を下抜けて一時141.56円まで下げ足を速めた。
 米商品先物取引委員会(CFTC)が前週末発表した3日時点の建玉報告によると、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場で投機筋の円の対ドル持ち高は11万7920枚の売り越し(ドル円のロング)と2018年1月以来およそ5年半ぶりの高水準となった。市場では「前週末から上値の重さが意識される中、投機筋によるポジション解消の売りが出やすい」との声も聞かれた。

 ユーロドルは強含み。24時時点では1.0974ドルと22時時点(1.0947ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ高水準だった。米金利低下に伴うドル売りが優勢になると、前週末の高値1.0973ドルを上抜けて一時1.0980ドルと日通し高値を付けた。

 ユーロ円は弱含み。24時時点では155.50円と22時時点(155.90円)と比べて40銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出て一時155.33円と本日安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.56円 - 143.01円
ユーロドル:1.0944ドル - 1.0980ドル
ユーロ円:155.33円 - 156.67円

(中村)
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