ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ドル円、6日続落

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は6日続落。終値は138.05円と前営業日NY終値(138.50円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。前週分の新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時138.95円と日通し高値を付けた。
 ただ、同時に発表された6月米卸売物価指数(PPI)が前日の6月米消費者物価指数(CPI)に続き、予想より弱い内容だったことが分かると米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化観測が後退し、一転円買い・ドル売りが優勢に。米10年債利回りが3.75%台まで低下したことも相場の重しとなり、3時30分過ぎに一時137.92円と5月22日以来の安値を更新した。
 市場では「FRBでタカ派として知られるブラード米セントルイス連銀総裁が本日付で辞任したこともドル売りを誘った」との声も聞かれた。なお、ブラード氏は8月14日までは顧問として残るものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)での金融政策を巡る役割やその他の関連職務からは身を引き、講演などもすべて中止したという。

 ユーロドルは6日続伸。終値は1.1226ドルと前営業日NY終値(1.1129ドル)と比べて0.0097ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が根強い一方、米インフレ指標の鈍化でFRBの利上げ長期化観測は一段と後退。欧米金利差縮小への思惑からユーロ買い・ドル売りが優勢となった。5時30分前には一時1.1228ドルと昨年3月以来1年4カ月ぶりの高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.74と昨年4月以来1年3カ月ぶりの安値を記録した。

 ユーロ円は8営業日ぶりに反発。終値は154.99円と前営業日NY終値(154.14円)と比べて85銭程度のユーロ高水準。ドル円が日通し高値を付けたタイミングでユーロ円も155.13円と本日高値を付けた。23時過ぎには154.49円付近まで下押ししたものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると155.01円付近まで持ち直している。

本日の参考レンジ
ドル円:137.92円 - 138.95円
ユーロドル:1.1129ドル - 1.1228ドル
ユーロ円:153.89円 - 155.13円

(中村)
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