ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、伸び悩み

 14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩み。24時時点では138.50円と22時時点(138.80円)と比べて30銭程度のドル安水準となった。7月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が72.6と予想の65.5を上回ったほか、消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが分かると円売り・ドル買いが先行。23時過ぎに一時139.16円と日通し高値を更新した。なお、消費者の期待インフレ率は1年先が3.4%と前月の3.3%から上昇し、予想の3.1%を上回った。5年先も3.1%と予想の3.0%と予想より強い内容となった。
 ただ、139円台では戻り売りなどが出たため、滞空時間は短かった。今週発表の米インフレ指標の下振れを受けて、米金融引き締め長期化観測が一段と後退する中、全般ドル売りが出やすい地合いだ。

 ユーロドルは底堅い。24時時点では1.1242ドルと22時時点(1.1225ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。米消費者態度指数の上振れを受けてユーロ売り・ドル買いが先行したものの、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長引くとの観測が一段と後退する中、すぐに持ち直した。

 ユーロ円は24時時点では155.71円と22時時点(155.81円)と比べて10銭程度のユーロ安水準だった。23時過ぎに一時156.14円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後はやや上値が重くなった。ドル円につれた動きとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:137.25円 - 139.16円
ユーロドル:1.1204ドル - 1.1245ドル
ユーロ円:154.18円 - 156.14円

(中村)
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