ロンドン為替見通し=ポンドドル、6月英小売売上高に要注目か

 本日のロンドン為替市場のポンドドルは、6月の英小売売上高に注目する展開が予想される。

 先日発表された6月の英消費者物価指数(CPI)は前年比+7.9%と予想を下回ったことで、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)の追加利上げ観測が後退し、ポンドドルは、7月14日の高値1.3142ドルから1.28ドル台まで下落している。
 本日発表される6月英小売売上高の(自動車燃料含む)の予想は前月比+0.2%/前年比▲1.5%、(自動車燃料除く)の予想は、前月比+0.2%/前年比▲1.6%となっており、リスクシナリオは予想を大幅に下回るネガティブサプライズとなる。

 英国6月のインフレ率の伸び率鈍化に続き、小売売上高が悪化していた場合、8月MPCでの追加利上げ観測をさらに後退させることで、ポンドの売り圧力が高まることになる。

 ユーロドルは、来週27日の欧州中央銀行(ECB)理事会に向けて、ブラックアウト期間に入っていることで、ECB高官からの金融政策に関する発言もなく、経済指標の発表も予定されていないことで、米10年債利回りの動向を睨みながらの展開となる。

 ユーロドルは、NYカットオプションが1.1150ドル、1.1130ドル、1.1100ドルに控えており、値動きを抑制する可能性に留意しておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1276ドル(7/18高値)
・ユーロ円:156.62円(7/20高値)
・ポンドドル:1.2991ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:180.89円(日足一目均衡表・転換線)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1055ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:155.35円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.2726ドル(7/7安値)
・ポンド円: 179.74円(7/20安値)


(山下)
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