NY為替見通し=タカ派とハト派のFRB理事の講演に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、今週の米国債入札や米7月消費者物価指数の発表を控えて、タカ派のボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事とボスティック米アトランタ連銀総裁の講演に注目する展開が予想される。

 1日の格付け会社フィッチ・レーティングスによる米国債格下げ(「AAA」から「AA+」)の後、今週は1030億ドルの米国債入札が予定されている。8日(火)に3年債(420億ドル:前回から20億ドル増額)、9日(水)に10年債(380億ドル:前回から30億ドル増額)、10日(木)に30年債(230億ドル:前回から20億ドル増額)が予定されており、入札の好不調を見極めていくことになる。

 また、10日に発表される米7月消費者物価指数は、前年比+3.3%と予想されており、6月の同比+3.0%からの上昇が見込まれている。

 米国債の入札や米7月CPIの発表を控えて、タカ派とハト派のFRB理事の講演を受けた米10年債利回りの動向に要注目か。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、8月4日の高値の142.88円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、日足一目均衡表・転換線の140.98円。


(山下)
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