ニューヨーク外国為替市場概況・18日 ドル円、続落

 18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は145.39円と前営業日NY終値(145.84円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。今週は17日に一時146.56円と昨年11月以来約9カ月ぶりの高値を更新するなど、足もとで相場上昇が続いたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。米金融引き締めの長期化や中国経済の減速による世界経済への悪影響を警戒し、世界的に株式相場が下落したこともリスク・オフの円買いを促した。米長期金利の低下も相場の重しとなり、2時過ぎには一時144.93円と日通し安値を更新した。
 もっとも、144円台では押し目を拾いたい向きも多く、引けにかけては下げ渋った。米長期金利が低下幅を縮めたことも相場を下支えした。

 ユーロドルはほぼ横ばい。終値は1.0873ドルと前営業日NY終値(1.0872ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。中国不動産企業の経営不安や同国経済の低迷に対する不安から、アジアや欧州の株価指数が下落するとリスク・オフのドル買いが先行。欧州債利回りの低下に伴うユーロ売りも出て、21時30分過ぎに一時1.0845ドルと7月6日以来の安値を付けた。
 ただ、NY勢が本格参入する時間帯に入ると、米10年債利回りの低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢となり、1.0882ドル付近まで持ち直した。

 ユーロ円は続落。終値は158.22円と前営業日NY終値(158.57円)と比べて35銭程度のユーロ安水準。世界的な株価の下落を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まると、円買い・ユーロ売りが進行。2時過ぎに一時157.66円と本日安値を更新した。ただ、一時は210ドル超下落したダウ平均が持ち直すと円買い圧力は後退。引けにかけては158円台前半まで下げ渋った。

本日の参考レンジ
ドル円:144.93円 - 145.88円
ユーロドル:1.0845ドル - 1.0894ドル
ユーロ円:157.66円 - 158.59円

(中村)
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