NY株見通し-ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長発言に注目

 今晩はパウエルFRB議長発言に注目。昨日はエヌビディアが好決算や強い見通しを発表したものの、「セル・ザ・ファクト」的な展開となった。エヌビディアの株価は一時6.61%高まで上昇したが、0.10%高とほぼ横ばいで終了し、アドバンスト・マイクロ・デバイセズやインテルは4-6%安と大きく下落した。強い経済指標を受けて米10年債利回りが上昇したことも重しとなった。ダウ平均は朝方に221ドル高まで上昇したが、373.56ドル安(-1.08%)で終了し、S&P500も0.50%高まで上昇後、1.35%安で終了。ハイテク株主体のナスダック総合は0.83%高まで上昇後、1.87%安で終了し、4日ぶりの大幅反落となった。

 今晩の取引では、金融政策の見通しを巡り、ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演に注目が集まる。これまでパウエルFRB議長は今後の利上げや利上げ停止についてはデータ次第と発言しているが、今晩の講演が利上げにより積極的なタカ派的内容となれば株式市場の重しとなることが警戒される。

 今晩の米経済指標・イベントはパウエルFRB議長講演のほか、8月ミシガン大消費者信頼感指数 確報値など。このほか、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁、グールズビー米シカゴ連銀総裁などのインタビューも予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:8月25日、14:00)
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