NYマーケットダイジェスト・26日 株安・金利上昇・原油高・ドル高
(26日終値)
ドル・円相場:1ドル=149.07円(前営業日比△0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.59円(▲0.13円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0572ドル(▲0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:33618.88ドル(▲388.00ドル)
ナスダック総合株価指数:13063.61(▲207.71)
10年物米国債利回り:4.54%(△0.01%)
WTI原油先物11月限:1バレル=90.39ドル(△0.71ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1919.8ドル(▲16.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月米住宅価格指数(前月比) 0.8% 0.4%・改
7月米ケース・シラー住宅価格指数
前年比 0.1% ▲1.2%
8月米新築住宅販売件数
前月比 ▲8.7% 8.0%・改
件数 67.5万件 73.9万件・改
9月米消費者信頼感指数 103.0 108.7・改
9月米リッチモンド連銀製造業景気指数 5 ▲7
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。日米金融政策の方向性の違いから押し目買いが入った半面、政府・日銀による介入警戒感が相場の上値を抑えたため、しばらくは148円台後半でのもみ合いが続いた。
ただ、米長期金利の指標である米10年債利回りが一時4.5622%前後と2007年10月以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いがじわりと強まった。取引終了間際には149.10円付近まで上昇し、アジア時間に付けた年初来高値149.19円に迫った。
なお、この日発表の9月米消費者信頼感指数や8月米新築住宅販売件数は予想を下回った一方、7月米ケース・シラー住宅価格指数や9月米リッチモンド連銀製造業指数は予想を上回るなど強弱入り混じる結果となったため、相場の反応は限られた。
・ユーロドルは3日続落。米10年債利回りが4.48%台まで低下したことを受けてNY序盤はユーロ買い・ドル売りが進んだ。21時30分前には一時1.0609ドルと日通し高値を付けた。
ただ、米10年債利回りが上昇に転じるとドル買いが優勢に。ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ売りが出やすい面もあり、3時30分過ぎに1.0562ドルと日通し安値を更新した。欧米株価の下落を背景にリスク・オフのドル買いも入った。
なお、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「さらなる利上げは排除できない」「インフレの上振れリスクは依然として存在する」などと述べたが、反応は限定的だった。
・ユーロ円は続落。日本時間夕刻に一時157.93円と日通し高値を付けたものの、前日の高値158.18円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。欧州景気への懸念からユーロ売りが出たほか、ダウ平均が430ドル超下落したことが相場の重しとなり一時157.32円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落。根強いインフレを背景に米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの観測が高まる中、株売りが優勢となった。米議会の予算審議難航に伴う政府閉鎖の可能性への警戒感も投資家心理を圧迫した。米格付け会社ムーディーズは前日に「米政府機関が今月末に一部閉鎖されれば米格付けにとってネガティブ」との見解を示している。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も急反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは小幅ながら続落。米金融引き締めが長期化するとの観測が高まる中、売りが優勢となった。利回りは一時4.5622%前後と2007年10月以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は反発。米長期金利の高止まりや為替相場でのドル高で売りが先行するも、サウジアラビアとロシアの供給削減の延長による需給ひっ迫観測は根強く、買いが優勢となった。
・金先物相場は続落。米長期金利が高止まりし、為替相場でドル高の地合いが続いていることが金の売りを後押しし、中心限月ペースでは約1カ月ぶりの安値水準となった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.07円(前営業日比△0.19円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.59円(▲0.13円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0572ドル(▲0.0021ドル)
ダウ工業株30種平均:33618.88ドル(▲388.00ドル)
ナスダック総合株価指数:13063.61(▲207.71)
10年物米国債利回り:4.54%(△0.01%)
WTI原油先物11月限:1バレル=90.39ドル(△0.71ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1919.8ドル(▲16.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
7月米住宅価格指数(前月比) 0.8% 0.4%・改
7月米ケース・シラー住宅価格指数
前年比 0.1% ▲1.2%
8月米新築住宅販売件数
前月比 ▲8.7% 8.0%・改
件数 67.5万件 73.9万件・改
9月米消費者信頼感指数 103.0 108.7・改
9月米リッチモンド連銀製造業景気指数 5 ▲7
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。日米金融政策の方向性の違いから押し目買いが入った半面、政府・日銀による介入警戒感が相場の上値を抑えたため、しばらくは148円台後半でのもみ合いが続いた。
ただ、米長期金利の指標である米10年債利回りが一時4.5622%前後と2007年10月以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いがじわりと強まった。取引終了間際には149.10円付近まで上昇し、アジア時間に付けた年初来高値149.19円に迫った。
なお、この日発表の9月米消費者信頼感指数や8月米新築住宅販売件数は予想を下回った一方、7月米ケース・シラー住宅価格指数や9月米リッチモンド連銀製造業指数は予想を上回るなど強弱入り混じる結果となったため、相場の反応は限られた。
・ユーロドルは3日続落。米10年債利回りが4.48%台まで低下したことを受けてNY序盤はユーロ買い・ドル売りが進んだ。21時30分前には一時1.0609ドルと日通し高値を付けた。
ただ、米10年債利回りが上昇に転じるとドル買いが優勢に。ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ売りが出やすい面もあり、3時30分過ぎに1.0562ドルと日通し安値を更新した。欧米株価の下落を背景にリスク・オフのドル買いも入った。
なお、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「さらなる利上げは排除できない」「インフレの上振れリスクは依然として存在する」などと述べたが、反応は限定的だった。
・ユーロ円は続落。日本時間夕刻に一時157.93円と日通し高値を付けたものの、前日の高値158.18円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。欧州景気への懸念からユーロ売りが出たほか、ダウ平均が430ドル超下落したことが相場の重しとなり一時157.32円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落。根強いインフレを背景に米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの観測が高まる中、株売りが優勢となった。米議会の予算審議難航に伴う政府閉鎖の可能性への警戒感も投資家心理を圧迫した。米格付け会社ムーディーズは前日に「米政府機関が今月末に一部閉鎖されれば米格付けにとってネガティブ」との見解を示している。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も急反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは小幅ながら続落。米金融引き締めが長期化するとの観測が高まる中、売りが優勢となった。利回りは一時4.5622%前後と2007年10月以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は反発。米長期金利の高止まりや為替相場でのドル高で売りが先行するも、サウジアラビアとロシアの供給削減の延長による需給ひっ迫観測は根強く、買いが優勢となった。
・金先物相場は続落。米長期金利が高止まりし、為替相場でドル高の地合いが続いていることが金の売りを後押しし、中心限月ペースでは約1カ月ぶりの安値水準となった。
(中村)