27日香港株=軟調か、米高金利政策の長期化見通し強まる 様子見ムードも

 27日の香港市場は軟調か。前日のNY市場で主要3指数はそろって下落。米10年債利回りは前日の4.95%台から4.84%台に低下したが、株式相場の支援とならなかった。注目された第3四半期GDP速報値は前期比年率4.9%と第2四半期の同2.1%から成長が加速し、市場予想の4.3%を上回った。市場では米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化見通しが一段と強まっており、香港市場でも売りが先行しそうだ。

 また、来週は31日に10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されるほか、31日-11月1日には米連邦公開市場委員会(FOMC)も控えており、様子見ムードが強まる可能性もある。中東情勢の一段の緊迫化も警戒されており、週末を前に積極的な買いは手控えられそうだ。

 ただ、ハンセン指数は11カ月超ぶりの安値水準とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが強まると予想される。また、四半期決算を材料に個別物色の動きも強まりそうだ。26日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)などが香港終値を上回って引けた。
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