19日香港株=軟調か、早期の米利上げ観測 FRB高官からけん制発言が相次ぐ

 19日の香港市場は軟調か。早期の米利下げ観測が後退し、投資家が積極的にリスクと取る動きは限られると予想する。18日にシカゴ連銀のグールズビー総裁やクリーブランド連銀のメスター総裁などの米連邦準備理事会(FRB)高官から市場の早期利下げ観測をけん制する発言が相次いだ。NY債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りは前週末比0.02%高い3.93%で終えた。

 中国経済の先行き不安も引き続き重しとなるだろう。前週末に発表された11月の中国の主要経済指標は軒並み市場予想を下回った。20日には事実上の政策金利である最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が発表されるが、その算出基準となる今月の中期貸出制度(MLF)金利は据え置きだった。

 18日のNY市場でダウ平均は小幅に8営業日続伸し、連日で過去最高値を更新した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も8営業日続伸。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株では欧州金融のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、アジア生保のAIAグループ(01299)や、大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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