ニューヨーク外国為替市場概況・2日 ドル円、4日ぶり反発

 2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反発。終値は141.99円と前営業日NY終値(141.04円)と比べて95銭程度のドル高水準だった。連休明け早朝取引では一時140.82円まで下落したものの、前週末の安値140.80円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。NY市場に入ると、米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出て、22時前に一時142.21円と日通し高値を付けた。
 1日に発生した石川県能登半島地震を受けて、市場では「日銀が早期にマイナス金利を解除することは困難になった」との見方が浮上。日銀の政策修正観測が後退し円売り・ドル買いを促した。

 ユーロドルは3日続落。終値は1.0942ドルと前営業日NY終値(1.1039ドル)と比べて0.0097ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、米国株相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出ると、6時30分前に1.0939ドルと日通し安値を更新した。 

 オセアニア通貨は軟調だった。ダウ平均が一時190ドル超下げたほか、ナスダック総合が2%超急落するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが集まった。豪ドル米ドルは一時0.6757米ドル、豪ドル円は95.84円まで下落したほか、NZドル米ドルは0.6249米ドル、NZドル円は88.64円まで値を下げた。

 ユーロ円も3日続落。終値は155.37円と前営業日NY終値(155.72円)と比べて35銭程度のユーロ安水準。米国株が軟調に推移するとリスク回避の円買い・ユーロ売りが優勢となり、一時155.08円と本日安値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:140.82円 - 142.21円
ユーロドル:1.0939ドル - 1.1046ドル
ユーロ円:155.08円 - 156.34円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。