ロンドン為替見通し=12月仏独ユーロ圏英のサービス部門PMI改定値を見極める展開か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、12月の仏独ユーロ圏のサービス部門PMIや独・仏12月の消費者物価指数(CPI)速報値を見極め、ポンドドルは、12月英サービス部門PMI改定値を見極めつつ、米国の雇用関連指標を待つ展開となる。

 2日に発表された12月の仏独ユーロ圏の製造業PMI改定値は、速報値から上方修正されていたものの、依然として好不況の分かれ目である50を下回っており、ユーロ圏経済のリセッション(景気後退)への警戒感は払拭されていない。
 本日は、12月の仏独ユーロ圏のサービス部門PMI改定値で、ユーロ圏の景況感を見極めることになる。

 また、12月独CPI速報値(予想:前月比+0.1%/前年比+3.7%)や、12月仏CPI速報値(予想:前月比+0.2%/前年比+3.7%)は、明日発表される12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)の前哨戦となる。

 2日に発表された12月の英製造業PMI改定値は、速報値から下方修正されており、本日の英サービス部門PMI改定値(予想:52.7)も同様に下方修正されていた場合、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)での利上げ休止観測を高めることになる。英製造業PMIは17カ月連続で50を下回っており、英国のリセッション(景気後退)への警戒感を高めている。
 

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1016ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:157.74円(日足一目均衡表・基準線)
・ポンドドル:1.2719ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円:182.96円(日足一目均衡表・基準線)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0851ドル(日足一目均衡表・雲の上限)
・ユーロ円:155.26円(1/3安値)
・ポンドドル:1.2611ドル(1/2安値)
・ポンド円:180.47円(日足一目均衡表・転換線)


(山下)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。