ニューヨーク外国為替市場概況・7日 ドル円、反発

 7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は148.18円と前営業日NY終値(147.94円)と比べて24銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.13%台まで上昇すると円売り・ドル買いが先行。23時前に一時148.26円と日通し高値を更新した。
 ただ、米10年債利回りが4.06%台まで低下すると一転円買い・ドル売りが優勢に。アジア時間の安値147.71円を下抜けて一時147.63円と日通し安値を更新した。
 もっとも、米10年債利回りが再び上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入り、148.20円付近まで持ち直した。

 ユーロドルは続伸。終値は1.0772ドルと前営業日NY終値(1.0755ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準となった。米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが優勢となり一時1.0784ドルと日通し高値を付けたものの、米長期金利が上昇すると1.0756ドル付近まで下押しした。もっとも、アジア時間に付けた日通し安値1.0752ドルが目先サポートとして働くと持ち直した。
 なお、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「現時点では今年2-3回の利下げが適切だと考える」と述べたほか、コリンズ米ボストン連銀総裁は「経済が予想に沿った場合、年内に利下げする可能性が高い」「利下げを支持するにはさらなるデータが必要」と発言。また、バーキン米リッチモンド連銀総裁は「利下げには忍耐強くなるのが合理的」と話したが、相場の反応は限られた。

 ユーロ円は3営業日ぶりに反発。終値は159.62円と前営業日NY終値(159.11円)と比べて51銭程度のユーロ高水準。22時30分過ぎに一時159.73円と日通し高値を付けたものの、前日の高値159.87円がレジスタンスとして意識されると失速。24時前には159.07円付近まで下押しした。ただ、売り一巡後は159円台半ばまで持ち直した。ドル円につれた動きとなった。

本日の参考レンジ
ドル円:147.63円 - 148.26円
ユーロドル:1.0752ドル - 1.0784ドル
ユーロ円:158.92円 - 159.73円


(中村)
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