欧州マーケットダイジェスト・27日 株高安まちまち・円上値重い

(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.42円(27日15時時点比▲0.10円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.22円(▲0.12円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0851ドル(▲0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:7683.02(前営業日比▲1.28)
ドイツ株式指数(DAX):17556.49(△133.26)
10年物英国債利回り:4.196%(△0.034%)
10年物独国債利回り:2.464%(△0.024%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)           <発表値>    <前回発表値>
3月独消費者信頼感指数(Gfk調査)    ▲29.0      ▲29.6・改
2月仏消費者信頼感指数            89         91

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅い。東京時間に発表された1月全国消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで日銀の政策修正に対する思惑が浮上するなか、欧州序盤から売りが先行。150.12円まで下げた後150.30円台まで下げ渋ったが、1月米耐久財受注額が予想を下回る結果だったことが分かると一時150.08円と本日安値を付けた。ただ、節目の150円を前に反発すると、その後は米10年債利回りが上昇したことを手掛かりにショートカバーが優勢となり150.50円台まで持ち直した。

・ユーロドルは方向感がなかった。欧州勢が買いで参入すると昨日高値の1.0860ドルを上抜けて1.0866ドルまで上げたが、追随する動きは見られなかった。NY市場に入ると米長期金利の上昇を受けてドルの買い戻しが強まると1.0833ドルの安値まで売りに押された。一方、ドル買いが一巡すると1.0850ドル台まで下げ渋るなど下値も限られた。

・ユーロ円は下値が堅い。序盤から円高が進んだ流れに沿って一時162.89円まで値を下げた。ただ、その後はドル円が反発した影響などから徐々に下値を切り上げ163.40円手前まで切り返した。

・南アフリカランドは買い優勢。プラチナ価格が大きく上昇したことなどを受けて世界最大の産出量を誇る南アフリカの通貨ランドに買いが入った模様。対ドルでは19.0628ランド、対円では7.89円まで大きく上昇した。

・ロンドン株式相場は小幅に続落。新規の手掛かり材料に乏しいなか、昨日終値を挟んで方向感が出なかった。セグロなどの不動産関連株が大きく下げた一方、アングロ・アメリカンなどの素材株は堅調に推移した。

・フランクフルト株式相場は5日続伸し、連日で史上最高値を更新。足もとの強い地合いが継続し、序盤から終盤まで総じて堅調に推移した。個別では、インフィニオンテクノロジーズ(4.03%高)やBASF(2.43%高)などが大きく買われた。

・欧州債券相場は下落。


(越後)
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