東京外国為替市場概況・10時 ドル円、上値が重い

 11日の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。10時時点では146.76円とニューヨーク市場の終値(147.06円)と比べて30銭程度のドル安水準だった。10-12月期本邦実質国内総生産(GDP)改定値は上方修正されたことでテクニカルリセッションは避けられたが、上方修正幅は予想よりも低かったことで146.90円台まで買い戻される場面もあった。しかしながら、日銀の3月マイナス金利解除への警戒感の高まりで、本邦債券市場が下落して始まるまと再び円買いが優勢になり、ドル円の上値が重い。東京仲値前には146.67円まで下押ししている。

 ユーロドルはもみ合い。10時時点では1.0942ドルとニューヨーク市場の終値(1.0939ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。対円でのドル売りが支えとなっているが、ユーロ円の売りが上値を抑え1.0940ドル台でもみ合い。

 ユーロ円は弱含み。10時時点では160.59円とニューヨーク市場の終値(160.86円)と比べて27銭程度のユーロ安水準だった。本邦債券の下落や日経平均が1000円弱下がる大幅安になっていることが重しになり、ユーロ円は先月12日以来となる160.54円まで弱含んだ。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.67円 - 147.16円
ユーロドル:1.0936ドル - 1.0953ドル
ユーロ円:160.54円 - 161.14円

(松井)
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