NY為替見通し=ドル円、本邦当局の円買い介入に警戒 22年10月はNY市場で断行
本日のニューヨーク為替市場でドル円は、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性に警戒する展開が続きそうだ。また、引き続き中東の地政学リスクには注意を向けておきたい。なお、重要な経済指標や金融当局者の講演などは予定されていない。
ドル円は3月27日に年初来高値の151.97円を付けて以来、3日に151.95円、8日は151.94円、本日もこれまでのところ151.93円までで伸び悩む展開が続いており、152円のノックアウト・オプションの防戦売りと本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入への警戒感が上値を抑える構図が続いている。
おそらく、明日発表される米3月消費者物価指数(CPI)をきっかけにして、152円のノックアウト・オプションへの買い仕掛け、そして152円台では本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入が断行される可能性が高まると思われる。なお、2022年10月21日(金曜日)にNY市場で断行されたドル売り・円買い介入は、東京時間23時30分頃に行われた。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始確率は51%程度、据え置き確率は49%程度と拮抗している。
明日の米3月CPIの前年比が予想の+3.4%を上回っていた場合は、利下げ開始時期が7月FOMCまで先送りされる可能性が高まり、逆に、伸び率が鈍化していた場合は、6月FOMCでの利下げ開始確率が高まることになる。
また、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺への攻撃を受けて、イランの最高指導者ハメネイ師はイスラエルに対する報復を宣言しており、本日も中東情勢の緊迫化にも警戒しておきたい。イラン革命防衛隊は「イスラエルに対する攻撃は国家的な要求」と強調している。イランの報復攻撃時期に関してはラマダン「力の夜」が有力という一部報道が出ており、今年は4月10日前後とされている。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、1990年7月6日の高値の152.30円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、4月5日の安値の150.81円。
(山下)
ドル円は3月27日に年初来高値の151.97円を付けて以来、3日に151.95円、8日は151.94円、本日もこれまでのところ151.93円までで伸び悩む展開が続いており、152円のノックアウト・オプションの防戦売りと本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入への警戒感が上値を抑える構図が続いている。
おそらく、明日発表される米3月消費者物価指数(CPI)をきっかけにして、152円のノックアウト・オプションへの買い仕掛け、そして152円台では本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入が断行される可能性が高まると思われる。なお、2022年10月21日(金曜日)にNY市場で断行されたドル売り・円買い介入は、東京時間23時30分頃に行われた。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始確率は51%程度、据え置き確率は49%程度と拮抗している。
明日の米3月CPIの前年比が予想の+3.4%を上回っていた場合は、利下げ開始時期が7月FOMCまで先送りされる可能性が高まり、逆に、伸び率が鈍化していた場合は、6月FOMCでの利下げ開始確率が高まることになる。
また、シリアの首都ダマスカスにあるイラン大使館周辺への攻撃を受けて、イランの最高指導者ハメネイ師はイスラエルに対する報復を宣言しており、本日も中東情勢の緊迫化にも警戒しておきたい。イラン革命防衛隊は「イスラエルに対する攻撃は国家的な要求」と強調している。イランの報復攻撃時期に関してはラマダン「力の夜」が有力という一部報道が出ており、今年は4月10日前後とされている。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、1990年7月6日の高値の152.30円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、4月5日の安値の150.81円。
(山下)