ロンドン為替見通し=レンジ取引続く、ポンドは明日のイベント前に手控えか
本日の欧州市場は、ユーロとポンドともに値動きは限られそうだ。
昨日はカザークス・ラトビア中銀総裁が「6月の欧州中央銀行(ECB)理事会で利下げが開始される見込み」と発言したように、ここ最近は一部ECB高官の利下げを示唆する発言が相次いでいる。しかしながら、ユーロドルの値動きは非常に鈍い。15日の米消費者物価指数(CPI)以後の16日は41Pips、17日は42Pips、そして昨日20日は30Pipsという狭いレンジでの取引が続いている。
本日のイベントとしてはラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が欧州証券市場監督局(ESMA)での発言が注目されるが、今回は録画されたビデオでの発言となることで、質疑応答の予定もなく、市場にサプライズを与えることは難しいだろう。よって、この数日同様に余程のサプライズとなることが起きない限りは、ユーロドルは値動きは限られそうだ。
また、ポンドも明日に英国から4月のCPIが発表予定となっていることで、重要イベントを前に取引が手控えられそうだ。明日発表予定のCPIはヘッドラインが前年比で3.2%から2.1%へ上昇幅が低下すると予想され、コア指数も4.2%から3.6%への低下予想となっている。昨日金融政策委員会(MPC)の中で中立とされるブロードベントBOE副総裁が「夏の間に政策金利が引き下げられる可能性がある」と述べている。市場予想よりもインフレ率が低下した場合は、利下げの前倒し期待も高まるかもしれない。
・想定レンジ上限
ユーロドル:16日高値1.0895ドル
ポンドドル:3月14日高値1.2823ドル
・想定レンジ下限
ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0810ドル
ポンドドル:日足一目均衡表・雲上限1.2650ドル
(松井)
昨日はカザークス・ラトビア中銀総裁が「6月の欧州中央銀行(ECB)理事会で利下げが開始される見込み」と発言したように、ここ最近は一部ECB高官の利下げを示唆する発言が相次いでいる。しかしながら、ユーロドルの値動きは非常に鈍い。15日の米消費者物価指数(CPI)以後の16日は41Pips、17日は42Pips、そして昨日20日は30Pipsという狭いレンジでの取引が続いている。
本日のイベントとしてはラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が欧州証券市場監督局(ESMA)での発言が注目されるが、今回は録画されたビデオでの発言となることで、質疑応答の予定もなく、市場にサプライズを与えることは難しいだろう。よって、この数日同様に余程のサプライズとなることが起きない限りは、ユーロドルは値動きは限られそうだ。
また、ポンドも明日に英国から4月のCPIが発表予定となっていることで、重要イベントを前に取引が手控えられそうだ。明日発表予定のCPIはヘッドラインが前年比で3.2%から2.1%へ上昇幅が低下すると予想され、コア指数も4.2%から3.6%への低下予想となっている。昨日金融政策委員会(MPC)の中で中立とされるブロードベントBOE副総裁が「夏の間に政策金利が引き下げられる可能性がある」と述べている。市場予想よりもインフレ率が低下した場合は、利下げの前倒し期待も高まるかもしれない。
・想定レンジ上限
ユーロドル:16日高値1.0895ドル
ポンドドル:3月14日高値1.2823ドル
・想定レンジ下限
ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0810ドル
ポンドドル:日足一目均衡表・雲上限1.2650ドル
(松井)