東京マーケットダイジェスト・29日 円下値堅い・株一転下落

(29日15時時点)
ドル円:1ドル=157.23円(前営業日NY終値比△0.06円)
ユーロ円:1ユーロ=170.51円(▲0.12円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0845ドル(▲0.0012ドル)
日経平均株価:38556.87円(前営業日比▲298.50円)
東証株価指数(TOPIX):2741.62(▲26.88)
債券先物6月物:143.12円(▲0.38円)
新発10年物国債利回り:1.075%(△0.040%)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.11900%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)  <発表値>     <前回発表値>
5月消費動向調査(消費者態度指数、一般世帯)
              36.2       38.3

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は上値が重い。朝方から本邦実需勢の買いが観測されると昨日高値の157.20円を上抜けて157.40円まで値を上げた。ただ、一時は290円近く上昇していた日経平均株価が一転下落すると頭が重くなった。15時過ぎに安達日銀審議委員から円安対応について「長期の予想インフレ率上振れなど影響出てくれば考える」との発言が伝わると一時156.92円まで下げ足を速めた。一方で、156円台ではすかさず押し目買いが入り157.10円台まで反発している。

・ユーロ円も頭が重い。総じてドル円と同様の展開となり、朝方には170.80円まで上昇したが、日本株の失速や安達日銀審議委員の発言を受けて170.25円まで一転下落した。

・ユーロドルは小安い。時間外で米10年債利回りが上昇したことなどが重しとなり、一時1.0844ドルまで下押しするなど、動きは鈍いもののさえない展開となった。

・日経平均株価は続落。昨日の米ハイテク株高を受けて半導体関連株に買いが入ったほか、金融株の上昇も目立ち、序盤には一時290円近く上昇した。ただ、国内の金利上昇を受けて株式の相対的な割高感が意識されると一転して売りが優勢となり、引けにかけて下げ幅を拡大した。

・債券先物相場は4日続落。昨日の米国債券相場が下落した流れを引き継いだほか、日銀の政策正常化観測も相場の重しとなり、一時143.09円まで下落した。


(越後)
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