東京外国為替市場概況・15時 ドル円、強含み

 6日の東京外国為替市場でドル円は強含み。15時時点では155.90円と12時時点(155.65円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。順調な30年債入札を受けて、新発10年物国債の利回りが0.96%を割り込んだこと、植田日銀総裁や中村・日銀審議委員のハト派的な見解を受けて、155.96円前後まで強含みに推移した。

 植田日銀総裁は、「現実のインフレ予想は、まだ2%に達するには少し距離がある」「2%物価目標実現するにはインフレ予想が2%付近で安定的に推移することが必要」と述べた。中村・日銀審議委員は「今のタイミングで利上げは早い」と午前中同様にハト派的な考えを繰り返し示した。

 ユーロドルは小幅安。15時時点では1.0884ドルと12時時点(1.0892ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。今夜の欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて、1.08ドル後半では伸び悩む展開が続いた。

 ユーロ円は買い優勢。15時時点では169.69円と12時時点(169.53円)と比べて16銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の反発に連れて、169.79円まで買われる場面があった。

 
本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.37円 - 156.11円
ユーロドル:1.0869ドル - 1.0896ドル
ユーロ円:169.22円 - 169.79円

(山下)
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