8日香港株=軟調か、地政学的リスクが重し 様子見ムードも

 8日の香港市場は軟調か。ウクライナ軍がロシア領を大規模攻撃したと伝わったほか、イスラム組織ハマスの最高指導者だったハニヤ氏の暗殺を巡ってイランが報復を強調しており、地政学的リスクが相場の重しとなりそうだ。

 一方、前日の香港市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反発したものの、指数は約3カ月半ぶりの安値水準とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが予想される。ただ、9日には中国の物価統計や金融統計の発表が控えており、様子見ムードが強まる可能性もある。

 7日のNY株式相場は主要3指数がそろって下落。円キャリートレードの巻き戻しの動きが一服することが期待され上昇してスタートしたが、米10年債利回りが上昇したことや、地政学リスクが意識されたこと、円キャリートレードの巻き戻しが再び強まることへ警戒感などから引けにかけて売りが優勢となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)が香港終値を上回って引けた半面、美団(03690)やテンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが下回って引けた。
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