ロンドン為替見通し=英経済指標発表を見極めた後は米CPI待ちの展開に
本日の欧州市場では、欧州入り後すぐに発表される英経済指標確認後は、NY入り後に発表される米消費者物価指数(CPI)待ちの展開になるか。
ポンドは対ドル、対ユーロともに昨日の英雇用統計後から強含んだ。米卸売物価指数(PPI)発表前に調整売りが入ったものの、雇用統計前の水準まで押し下げることはできずに上昇した。ILO方式の失業率が改善されたことや、前回分の賞与を除いた週平均賃金が小幅ながら上方修正したことがきっかけとなったようだ。
依然としてポンドの買い基調が強い中で、本日は欧州勢参入後すぐに7月の英CPIや小売物価指数(RPI)が発表される。CPIはそれぞれ前年比でヘッドラインが前回の2.0%から2.3%への上昇、コア指数が3.5%から3.4%の低下とまちまちの予想になっている。昨日のポンド買いトレンドが強かったこともあり、予想より結果が上振れた場合に市場は大きく動意づくリスクが高そうだ。
欧州圏からは4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値や6月ユーロ圏鉱工業生産などが発表されるが、市場が動意づくのは難しそうだ。ユーロドルは昨日の米金利の低下でじり高となっているが、1.1000ドルや1.10ドル前半に複数のオプションが設定され、そのオプションに絡んだユーロ売りが観測されている。また、上述のようにユーロポンドの上値が重いことも抑えになっている。米CPI発表までは1.1000ドル近辺でのもみ合いとなりそうだ。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1月2日高値1.1046ドルを上抜ければ昨年12月28日高値1.1139ドルを目指すか。
ポンドドルは7月22日高値1.2942ドル、その上は同月17日に付けた年初来高値1.3044ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・基準線1.0893ドル。
・ポンドドルは昨日の英雇用統計後に割り込んでいない1.2770ドル近辺。
(松井)
ポンドは対ドル、対ユーロともに昨日の英雇用統計後から強含んだ。米卸売物価指数(PPI)発表前に調整売りが入ったものの、雇用統計前の水準まで押し下げることはできずに上昇した。ILO方式の失業率が改善されたことや、前回分の賞与を除いた週平均賃金が小幅ながら上方修正したことがきっかけとなったようだ。
依然としてポンドの買い基調が強い中で、本日は欧州勢参入後すぐに7月の英CPIや小売物価指数(RPI)が発表される。CPIはそれぞれ前年比でヘッドラインが前回の2.0%から2.3%への上昇、コア指数が3.5%から3.4%の低下とまちまちの予想になっている。昨日のポンド買いトレンドが強かったこともあり、予想より結果が上振れた場合に市場は大きく動意づくリスクが高そうだ。
欧州圏からは4-6月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値や6月ユーロ圏鉱工業生産などが発表されるが、市場が動意づくのは難しそうだ。ユーロドルは昨日の米金利の低下でじり高となっているが、1.1000ドルや1.10ドル前半に複数のオプションが設定され、そのオプションに絡んだユーロ売りが観測されている。また、上述のようにユーロポンドの上値が重いことも抑えになっている。米CPI発表までは1.1000ドル近辺でのもみ合いとなりそうだ。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1月2日高値1.1046ドルを上抜ければ昨年12月28日高値1.1139ドルを目指すか。
ポンドドルは7月22日高値1.2942ドル、その上は同月17日に付けた年初来高値1.3044ドル。
想定レンジ下限
・ユーロドル:日足一目均衡表・基準線1.0893ドル。
・ポンドドルは昨日の英雇用統計後に割り込んでいない1.2770ドル近辺。
(松井)