東京外国為替市場概況・15時 ドル円、強含み

 23日午後の東京外国為替市場でドル円は強含み。15時時点では145.68円と12時時点(145.60円)と比べて8銭程度のドル高水準だった。後場の日経平均株価が210円超上昇したことで、145.90円前後まで強含んだものの、米10年債利回りが3.83%台で低迷していることや今夜のパウエルFRB議長の基調講演を控えて上値は限定的だった。
 植田日銀総裁は、午後の参院財政金融委員会での閉会中審査で「金融政策の考え方で内田日銀副総裁との違いはない。内田日銀副総裁の発言は適切だった。」「これまでと同様に政府と十分な意思疎通を図っていきたい」「見通し通りに経済推移していけば、もう少し金利が調整できる局面が来る」などと述べた。
 
 ユーロ円も強含み。15時時点では162.07円と12時時点(161.98円)と比べて9銭程度のユーロ高水準だった。後場の日経平均株価が210円超上昇した場面では、162.35円前後まで強含みに推移したものの、その後は上値も重くなった。

 ユーロドルは15時時点では1.1125ドルと12時時点(1.1125ドル)とほぼ同水準だった。今夜のパウエルFRB議長の基調講演を控えて動きづらい展開が続いた。
 ジャクソンホール会合に参加しているカザークス・ラトビア中銀総裁は「欧州中央銀行(ECB)は、年内さらに2回利下げする余地がある。インフレ率は政策当局が想定する下降軌道をおおむね維持している」などと述べた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.30円 - 146.34円
ユーロドル:1.1108ドル - 1.1129ドル
ユーロ円:161.69円 - 162.62円

(山下)
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