ロンドン為替見通し=8月の製造業PMI改定値を見極めつつ、ウクライナ情勢に要警戒か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、ニューヨーク市場が休場のため動きづらい中、8月の仏独ユーロ圏の製造業PMI改定値、ポンドドルは8月英製造業PMI改定値を見極めつつ、ウクライナ情勢に関するヘッドラインに警戒していく展開予想される。

 8月の仏製造業PMI改定値(予想:42.1)、独製造業PMI改定値(予想:42.1)、ユーロ圏製造業PMI改定値(予想:45.6)では、12日の欧州中央銀行(ECB)理事会に向けて下方修正の場合に警戒しておきたい。

 ラガルドECB総裁は、9月理事会に向けて、「データに依存すること、会合ごとに決定すること、そして金利の道筋をあらかじめ決めないことが決定され、9月にどうするかはワイドオープン(何も決まっていない)」と述べていた。

 8月英製造業PMI改定値(予想:52.5)も、19日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)に向けて、下方修正の場合には追加利下げ観測が高まることで警戒しておきたい。

 ロシアとウクライナによる衝突が週末も続いており、昨日はロシア各地でウクライナ軍による過去最大規模の無人機攻撃があり、製油所で火災が発生するなど被害が出ていると報じられた。一方で、ウクライナ東部のハルキウ州では商業施設などにロシア軍のミサイル攻撃があったとのことで、本日も関連ヘッドラインに警戒しておきたい。

想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1123ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:162.91円(8/22高値)
・ポンドドル:1.3266ドル(8/27高値)
・ポンド円:193.26円(8/1高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0990ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:160.03円(8/29安値)
・ポンドドル:1.3077ドル(8/22安値)
・ポンド円:190.49円(日足一目均衡表・転換線)


(山下)
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