東京外国為替市場概況・10時 ドル円 下げ渋る

 5日の東京外国為替市場でドル円は下げ渋る。10時時点では143.72円とニューヨーク市場の終値(143.74円)と比べて2銭程度のドル安水準だった。ほぼ安値付近でNY引けしたドル円は売りが継続し、一時143.19円まで約1カ月ぶりの安値を更新した。国内の実質賃金が前年比+0.4%と2カ月連続でプラスとなり、日銀が重視しているとされる共通事業所ベースの所定内給与が前年比+2.9%と前月から伸びが拡大したことも円買いを後押した。ただ、売りが一巡すると大幅続落の日経平均が下げ幅を縮小した動きや、5・10日(ゴトー日)の仲値に向けた買いに後押しされ143.80円まで切り返した。

 ユーロ円は上値が重い。10時時点では159.23円とニューヨーク市場の終値(159.30円)と比べて7銭程度のユーロ安水準だった。ドル円同様に売りが先行し一時158.71円まで弱含んだ。売りが一服すると159円台を回復したが、159円前半で上値の重い動きが続いている。

 ユーロドルは10時時点では1.1079ドルとニューヨーク市場の終値(1.1082ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。円相場主導の動きのなか、1.1080ドル前後でこう着相場となった。時間外の米長期金利もNY終値付近での小動きにとどまり、手がかりとはなっていない。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.19円 - 143.80円
ユーロドル:1.1076ドル - 1.1086ドル
ユーロ円:158.71円 - 159.34円

(金)
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