東京外国為替市場概況・15時 ドル円、強含み

 12日午後の東京外国為替市場でドル円は強含み。15時時点では142.80円と12時時点(142.51円)と比べて29銭程度のドル高水準だった。田村日銀審議委員が「次の利上げは、欧米とは異なりゆっくりしたペースになる可能性が高い」とややハト派的な見解を述べた。後場の日経平均株価が本日の高値を更新したことで、142.91円前後まで上昇した。
 田村日銀審議委員は他にも「中立金利の水準を特定することは難しいとも考えている」「実際には政策金利を進めていく中で、経済・物価の反応みながら中立水準探っていく」「中立金利1%は仮置きと位置づけ」などと発言した。

 ユーロ円も堅調。15時時点では157.39円と12時時点(156.91円)と比べて48銭程度のユーロ高水準だった。日経平均株価の上昇を受けて157.47円まで上値を伸ばした。
 またポンド円は186.53円、豪ドル円は95.67円まで外貨高・円安が進んだ。

 ユーロドルは小幅高。15時時点では1.1022ドルと12時時点(1.1010ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)理事会を控えたポジション調整の買いで、一時1.1022ドルまでわずかに本日レンジの上限を広げた。
  
本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.23円 - 142.95円
ユーロドル:1.1006ドル - 1.1022ドル
ユーロ円:156.63円 - 157.47円


(山下)
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