東京外国為替市場概況・12時 ドル円、底堅い

 12日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。12時時点では142.51円とニューヨーク市場の終値(142.36円)と比べて15銭程度のドル高水準だった。10時過ぎに田村日銀審議委員のタカ派的な見解が伝わり、142.26円まで下押しした。同審議委員は「見通し期間後半に少なくとも1%程度までの利上げが必要」、「市場が予想するペースでの金利引き上げでは、物価の上振れリスクをさらに高めてしまう」と述べた。
 もっとも日経平均は堅調さを維持していたこともあり、142.60円台までの買戻しも速かった。一巡後は142円半ばで上下した。

 ユーロ円は下値が固い。12時時点では156.91円とニューヨーク市場の終値(156.78円)と比べて13銭程度のユーロ高水準だった。田村日銀審議員が現在の市場予想より速いペースでの利上げが必要だと示唆し、10時過ぎに円買い戻しが進んだ。一時156.63円まで下値を広げている。もっとも日本株のしっかりした動きが支えとなり、直ぐに157円台まで切り返し、その後も156円後半では下げ渋った。

 ユーロドルはもみ合い。12時時点では1.1010ドルとニューヨーク市場の終値(1.1012ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。1.1010ドル付近での上下が続いた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.23円 - 142.95円
ユーロドル:1.1006ドル - 1.1015ドル
ユーロ円:156.63円 - 157.37円


(小針)
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