東京外国為替市場概況・17時 ドル円、方向感なく上下

 12日午後の東京外国為替市場でドル円は方向感なく上下。17時時点では142.75円と15時時点(142.80円)と比べて5銭程度のドル安水準だった。欧州入り後142.47円付近まで下押ししたが、底堅さを確認すると徐々にドル買いが優勢になった。時間外の米10年債利回りが3.67%まで上昇したことに連れて、ドル円も16時過ぎには143.04円まで上値を広げた。もっとも、143円台の滞空時間も短く、すぐに142円台後半に押し戻され方向感なく上下している。

 ユーロドルは小幅安。17時時点では1.1007ドルと15時時点(1.1022ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ安水準だった。米金利の上昇とともに東京午前に付けた日通し安値1.1006ドルに並ぶ場面もあったが、1.1000ドルの節目には買いオーダーや本日カットの大きめのオプションもあることで下押しも限られた。

 ユーロ円は上値が重い。17時時点では157.14円と15時時点(157.39円)と比べて25銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の上昇に連れて一時157.51円まで買われたが、ドル円の上値トライも短命だったことやユーロドルも上値が抑えられやや重い展開になっている。なお、欧州株は全面高となっているが、クロス円はリスク選好の動きにはなっていない。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.23円 - 143.04円
ユーロドル:1.1006ドル - 1.1022ドル
ユーロ円:156.63円 - 157.51円


(松井)
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