今日の株式見通し=小動きか 予想比上振れのCPIを受けて米国株は小幅安

 東京市場は小動きか。米国株は下落。ダウ平均は57ドル安の42454ドルで取引を終えた。9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことや、アトランタ連銀のボスティック総裁が11月FOMCでの政策金利据え置きの可能性を示唆したことなどが嫌気された。ただ、一時200ドル超下げたところからは値を戻した。ドル円は足元148円60銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて60円高の39370円、ドル建てが185円高の39495円で取引を終えた。

 米国株は下落したが、3指数とも小幅な下げにとどまった。利下げ期待が後退した割には落ち着いた動きと言える。ドル円もきのうの取引時間中と比べると円高に振れてはいるが、円高が加速したというほどの動きではない。米国株安に対するネガティブな反応は限定的になると思われる。国内ではきのう引け後に決算を発表したファーストリテイリング<9983.T>がADRで大きく上昇しており、指数を下支えすると期待できる。米国株が下げており上値は追いづらいが、売りを急ぐ理由も乏しく、前日終値近辺で方向感に欠ける動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは39300円-39600円。
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