東京外国為替市場概況・12時 ドル円、方向感ない

 16日の東京外国為替市場でドル円は方向感がない。12時時点では149.09円とニューヨーク市場の終値(149.20円)と比べて11銭程度のドル安水準だった。安達日銀審議委員が「金融政策が正常化プロセスに入る条件は既に満たしている」と発言したことに売りで反応すると148.88円まで下押しした。ただ、安達氏は「緩和的な金融環境を維持する」「拙速な利上げは回避すべき」とも述べていたため売りも続かず、昨日安値の148.85円を割り込むことなく149円台を回復している。

 ユーロ円はもみ合い。12時時点では162.39円とニューヨーク市場の終値(162.56円)と比べて17銭程度のユーロ安水準だった。162.12円まで下げた後は162.40円台まで切り返すなど、ドル円と同様に安達委員の発言に一喜一憂する動きとなった。

 ユーロドルは12時時点では1.0892ドルとニューヨーク市場の終値(1.0893ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。昨日安値との面合わせに留まったこともありややショートカバーが入っている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.88円 - 149.37円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.0896ドル
ユーロ円:162.12円 - 162.68円


(越後)
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