東京マーケットダイジェスト・18日 円神経質な動き・株安

ドル円:1ドル=154.59円(前営業日NY終値比△0.29円)
ユーロ円:1ユーロ=162.90円(△0.24円)
ユーロドル:1ユーロ=1.0537ドル(▲0.0003ドル)
日経平均株価:38220.85円(前営業日比▲422.06円)
東証株価指数(TOPIX):2691.76(▲19.88)
債券先物12月物:142.85円(△0.03円)
新発10年物国債利回り:1.070%(横ばい)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.28900%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標) 
      <発表値>  <前回発表値>
9月機械受注(船舶・電力除く民需)
前月比    ▲0.7%    ▲1.9%
前年同月比  ▲4.8%    ▲3.4%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は神経質な値動き。植田日銀総裁の講演を前に思惑的な売りに押されて153.84円まで下落したものの、その後は買い戻しが入った。日銀総裁は講演で「経済・物価見通しが実現していけば、引き続き政策金利を引き上げ」「(緩和度合いの調整タイミングは)あくまで先行きの経済・物価・金融情勢次第」などの見解を示したが、市場の想定ほどタカ派ではないと受け止められると155.14円まで反発。ただ、155円台では売り意欲も強く、一巡後は再び154.30円台まで押し戻された。

・ユーロ円も神経質に上下。日銀総裁の講演前後で162.27円まで下落した後、163.50円まで反発するなどドル円と同様に上下を試した。もっとも、一巡後は日本株安などの影響もあって162.70円台まで上値を切り下げた。

・ユーロドルはもみ合い。1.05ドル台前半のレンジ内で方向感を欠いた動きとなった。

・日経平均株価は反落。前週末の米国株式市場でハイテク株が大幅安となったことを受け、週明けの東京市場でも半導体関連株の下げが目立った。米半導体大手エヌビディアの決算発表を20日に控えていることから持ち高調整の売りも出ていたようだ。また、海外勢からの売りが観測されて株価指数先物が下落したことも相場の重しとなった。

・債券先物相場は5営業日ぶりに小幅反発。朝方から売りに押されて一時142.72円台まで下落する場面があったものの、日銀総裁の講演内容が想定ほどタカ派ではなかったと受け止められると買い戻しが入った。

(岩間)
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