ニューヨーク外国為替市場概況・4時 カナダドル、乱高下

 31日のニューヨーク外国為替市場でカナダドルは乱高下。米国によるカナダとメキシコへの課税強化が「3月1日に開始」と予定日が1カ月後ろ倒しにされる報道が流れると、カナダドルとメキシコペソが買われた。カナダドルは1.4373CAD、カナダドル円は107.70円までカナダドル買いが急速に進んだ。メキシコペソも対ドルで20.45ペソ台、対円で7.56円まで上昇した。しかし、この報道についてレビット米ホワイトハウス報道官が誤報であると会見で発し、「カナダとメキシコへの25%関税、中国には10%課税は2月1日からということに変更はない」ことに言及すると、カナダドルは対ドルで1.4523CAD前後、対円で106.84円付近まで再び売られた。

 ドル円は強含み。4時時点では155.13円と2時時点(154.92円)と比べて21銭程度のドル高水準。課税に纏わる報道で上下したが、総じて買い意欲の方が強く155.22円まで強含み前日高値155.25円に接近している。

 ユーロドルは一転下落。4時時点では1.0369ドルと2時時点(1.0399ドル)と比べて0.0030ドル程度のユーロ安水準。米国による課税強化が「3月1日に開始」との情報が伝わると1.0434ドルまで急上昇。しかし。ホワイトハウス報道官がこの旨を否定すると1.0362ドルまで下がり日通し安値まで接近した。

 ユーロ円は買い一服。4時時点では160.87円と2時時点(161.11円)と比べて24銭程度のユーロ安水準。課税の3月延期報道で161.50円まで上値を広げたが、同報道をホワイトハウス報道官が否定すると160.80円台まで弱含んだ。
 

本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.92円 - 155.22円
ユーロドル:1.0360ドル - 1.0434ドル
ユーロ円:159.92円 - 161.50円

(松井)
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