欧州外国為替市場概況・20時 ユーロ円、強含み

 11日の欧州外国為替市場でユーロ円は強含み。20時時点では156.94円と17時時点(156.58円)と比べて36銭程度のユーロ高水準だった。欧州委員会で通商・経済安全保障担当のセフコビッチ委員が「欧州連合(EU)は米国の関税に対して対抗措置を講じる」と発言。貿易摩擦激化への警戒感が高まると、156.30円台までユーロ安円高に振れた。もっともリスク回避的な動きは長続きせず、アジア午前につけた156.26円が支持となり下値を切り上げる展開に。独長期金利の上昇にも後押しされて買い戻しの動きが強まると、一時157.04円まで上値を伸ばした。
 ポンド円も17時半ごろにつけた187.26円を底に188.20円まで反発。マン英中銀金融政策委員会(MPC)委員のタカ派発言がポンド買いを促した。

 ドル円は底堅い。20時時点では152.13円と17時時点(151.96円)と比べて17銭程度のドル高水準だった。クロス円が下値を試したタイミングで151.65円まで日通し安値を更新した。もっとも、昨日ニューヨーク市場の下押し水準151円半ばがサポートとして働くと切り返す動きに。米長期金利の上昇推移を眺めながら152円台を回復すると、152.17円まで本日レンジの上限を広げた。

 ユーロドルはじり高。20時時点では1.0316ドルと17時時点(1.0304ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の反発やポンドドルの持ち直しに歩調を合わせ、一時1.0325ドルまで買われている。
 ポンドドルは1.2333ドルを下値に一時1.2378ドルまで反発した。マン英MPC委員の発言「将来も継続的な引き締めを支持」などに反応した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.65円 - 152.17円
ユーロドル:1.0292ドル - 1.0325ドル
ユーロ円:156.26円 - 157.04円


(小針)
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