欧州マーケットダイジェスト・14日 株安・金利上昇・ドル安

(14日終値:15日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=152.29円(14日15時時点比▲0.32円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.01円(△0.49円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0507ドル(△0.0055ドル)
FTSE100種総合株価指数:8732.46(前営業日比▲32.26)
ドイツ株式指数(DAX):22513.42(▲98.60)
10年物英国債利回り:4.500%(△0.010%)
10年物独国債利回り:2.431%(△0.013%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
1月独卸売物価指数(WPI)
(前月比)   0.9%       0.1%
1月スイス生産者輸入価格
(前月比)   0.1%       0.0%
10-12月期ユーロ圏域内総生産(GDP)改定値
(前期比)   0.1%       0.0%
(前年比)   0.9%       0.9%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。アジア市場では一時153.15円まで上昇する場面があったが、一目均衡表転換線が位置する153.23円がレジスタンスとして働くと失速した。欧州市場に入り、しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、NYの取引時間帯に入り1月米小売売上高が予想を大きく下回ったことが分かると米長期金利の低下とともに全般ドル売りが活発化した。1時30分前には一時152.03円と日通し安値を付けた。
 なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.44%台まで低下した。

・ユーロドルは底堅い動き。ウクライナ和平への期待や米関税を巡る懸念の後退を背景にユーロ買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。NY市場に入ると、米小売売上高の下振れを受けて全般ドル売りが優勢となり、24時前に一時1.0514ドルと1月27日以来の高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.57まで低下した。

・ユーロ円は160.00円を挟んだもみ合いに終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

・ロンドン株式相場は続落。トランプ米政権が「相互関税」の即時発動を見送ったことで、通商問題への警戒感はひとまず後退したものの、今週は史上最高値を更新していただけに、週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株の下げが目立った。

・フランクフルト株式相場は5日ぶりに反落。米関税を巡る懸念はひとまず後退したものの、連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出やすかった。週末を控えたポジション調整目的の売りも出た。個別ではフレゼニウス・メディカル・ケア(5.21%安)やハノーバー再保険(2.61%安)、フレゼニウス(2.51%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。

(中村)
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