ニューヨーク外国為替市場概況・14日 ドル円、続落

 14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は152.31円と前営業日NY終値(152.80円)と比べて49銭程度のドル安水準だった。米商務省が本日発表した1月米小売売上高は前月比0.9%減と市場予想の0.1%減を大幅に下回ったうえ、自動車を除いたベースでは0.4%減と予想の0.3%増に反して減少となった。米長期金利の低下とともに全般ドル売りが優勢となり、1時30分前に一時152.03円と日通し安値を付けた。市場では「米連邦準備理事会(FRB)による年内利下げ期待が維持され、米長期金利が低下。日米金利差縮小への思惑から円買い・ドル売り地合いが強まった」との声が聞かれた。
 米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.44%台まで低下した。

 ユーロドルは4日続伸。終値は1.0492ドルと前営業日NY終値(1.0465ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ高水準だった。ウクライナ和平への期待や米関税を巡る懸念の後退を背景にユーロ買い・ドル売りが入りやすい中、米小売売上高の下振れを受けて全般ドル売りが活発化。24時前に一時1.0514ドルと1月27日以来の高値を更新した。ただ、買い一巡後は徐々に値動きが鈍り、1.0500ドルを挟んだもみ合いに転じた。
 なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.57まで低下した。

 ユーロ円は小幅ながら続落。終値は159.83円と前営業日NY終値(159.90円)と比べて7銭程度のユーロ安水準。ただ、NY市場に限れば、160.00円を挟んだもみ合いに終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:152.03円 - 153.15円
ユーロドル:1.0447ドル - 1.0514ドル
ユーロ円:159.43円 - 160.26円

(中村)
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