欧州マーケットダイジェスト・25日 株まちまち・金利低下・ドル安

(25日終値:26日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.07円(25日15時時点比▲0.64円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.56円(▲0.29円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0502ドル(△0.0025ドル)
FTSE100種総合株価指数:8668.67(前営業日比△9.69)
ドイツ株式指数(DAX):22410.27(▲15.66)
10年物英国債利回り:4.509%(▲0.055%)
10年物独国債利回り:2.458%(▲0.019%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
10-12月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済)
(前期比)   ▲0.2%      ▲0.2%
(前年同期比) ▲0.2%      ▲0.2%
10-12月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整前)
(前年同期比) ▲0.4%      ▲0.4%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。20時30分過ぎに一時149.96円付近まで買い戻される場面もあったが、節目の150.00円には届かず。米景気減速への懸念が台頭する中、米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ると、徐々に上値を切り下げた。
 NYの取引時間帯に入り、2月米消費者信頼感指数が98.3と予想の102.5を下回ったことが分かると全般ドル売りが活発化。サポートとして意識されていた昨年12月3日の安値148.65円を下抜けて一時148.57円と昨年10月11日以来約4カ月半ぶりの安値を更新した。市場関係者からは「トランプ米政権の政策運営を巡る不透明感から、企業や消費者の心理が下向いている」との声が聞かれた。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。急ピッチで下落した反動が出たほか、市場では「月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との指摘があり、149.26円付近まで下げ幅を縮めた。

・ユーロドルは強含み。低調な米経済指標を受けて米景気の先行き懸念が広がると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.2811%前後と昨年12月以来の低水準を記録。全般ドル売りが優勢となり、一時1.0519ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.19まで低下した。
 ただ、前日の高値1.0528ドルが目先レジスタンスとして意識されると1.0484ドル付近まで伸び悩んだ。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローも観測された。

・ユーロ円は一進一退。日本時間夕刻に一時156.09円と日通し安値を付けたものの、22時30分過ぎには157.31円と日通し高値を更新。ただ、1時30分過ぎには156.17円付近まで押し戻された。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

・ロンドン株式相場は小反発。しばらくはじり高の展開が続いていたが、トランプ米政権の関税政策への警戒感から売りが出ると上げ幅を縮めた。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、HSBCやロイズ・バンキング・グループなど金融株が値上がりした。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られた。

・フランクフルト株式相場は小反落。しばらくはじり高の展開が続いていたが、トランプ米政権の関税政策への警戒感から売りが出ると下げに転じた。現物の米国株が失速したことも相場の重し。個別ではシーメンス・エナジー(7.34%安)やインフィニオン・テクノロジーズ(2.63%安)、バイヤスドルフ(2.44%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

(中村)
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