欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、上値重い

 17日の欧州外国為替市場でドル円は上値が重い。22時時点では142.31円と20時時点(142.58円)と比べて27銭程度のドル安水準だった。ダウ先物が一時600ドル超の下げに転じたほか、4月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が-26.4と予想を大きく下回った事も重しとなり、142.20円台まで下押した。
 なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁からは「関税が今年のインフレ率を押し上げ、成長率を低下させるだろう」「物価の一時的な変化が長期的に影響しないことを確認する必要がある」などの発言が伝わっている。

 ユーロドルは弱含み。22時時点では1.1357ドルと20時時点(1.1359ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。欧州序盤で1.14ドル台に乗せられなかった後の上値重いムードを引き継ぎ、1.1336ドルまで下落して日通し安値を更新する場面が見られた。
 なお、欧州中銀(ECB)は政策金利を0.25%引き下げたが、市場予想通りであった。また、ラガルドECB総裁の会見中であり、現時点では「経済成長は下方向へのリスクが増している」「経済見通しは異例の不確実性により不透明になっている」などの発言が伝わっている。

 ユーロ円は軟調。22時時点では161.59円と20時時点(161.93円)と比べて34銭程度のユーロ安水準だった。ドル円やユーロドルが上値重く推移した影響を受け、161.47円まで下落して日通し安値を更新した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 143.08円
ユーロドル:1.1336ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.47円 - 162.63円


(川畑)
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