ニューヨーク外国為替市場概況・22日 ドル円、3日ぶり反発
22日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は141.57円と前営業日NY終値(140.86円)と比べて71銭程度のドル高水準だった。アジア市場では一時139.89円と昨年9月16日以来の安値を付けたものの、海外市場では同日安値の139.58円が重要なサポートとして働き買い戻しが優勢となった。
「ベッセント米財務長官は非公開イベントで『米中間の緊張緩和はごく近い将来に訪れると確信している』と話した」と伝わったほか、レビット米ホワイトハウス報道官は「中国との関係は良い方向に進んでいる」「トランプ大統領は中国との合意に向けて準備を進めている」などと発言。米国株相場が大幅に上昇すると、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いが加速した。5時過ぎには一時141.67円と日通し高値を更新した。
ユーロドルは3日ぶりに反落。終値は1.1421ドルと前営業日NY終値(1.1515ドル)と比べて0.0094ドル程度のユーロ安水準となった。トランプ米政権の関税政策を巡り、米中対立が軟化に向かうとの期待感が高まると、足もとで進んでいた米国の「トリプル安(株安・債券安・通貨安)」を巻き戻す動きが活発化。取引終了間際に一時1.1418ドルと日通し安値を更新した。
米株式市場でダウ平均は一時1100ドル超上昇したほか、米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.36%台まで低下、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.00まで上昇した。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁はこの日、「インフレ率を2%へと戻す目的はほぼ達成したが、経済情勢は一段と不安定なため引き続き柔軟な姿勢でいる必要がある」との考えを示したほか、デギンドスECB副総裁は「成長の下振れリスクが顕在化している」などと語った。
ユーロ円は5日ぶりに反落。終値は161.71円と前営業日NY終値(162.20円)と比べて49銭程度のユーロ安水準。21時過ぎに一時160.99円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢となり、161.82円付近まで下値を切り上げた。ドル円の持ち直しや米国株相場の上昇に伴う円売り・ユーロ買いが出た。
本日の参考レンジ
ドル円:139.89円 - 141.67円
ユーロドル:1.1418ドル - 1.1547ドル
ユーロ円:160.99円 - 162.32円
(中村)
「ベッセント米財務長官は非公開イベントで『米中間の緊張緩和はごく近い将来に訪れると確信している』と話した」と伝わったほか、レビット米ホワイトハウス報道官は「中国との関係は良い方向に進んでいる」「トランプ大統領は中国との合意に向けて準備を進めている」などと発言。米国株相場が大幅に上昇すると、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いが加速した。5時過ぎには一時141.67円と日通し高値を更新した。
ユーロドルは3日ぶりに反落。終値は1.1421ドルと前営業日NY終値(1.1515ドル)と比べて0.0094ドル程度のユーロ安水準となった。トランプ米政権の関税政策を巡り、米中対立が軟化に向かうとの期待感が高まると、足もとで進んでいた米国の「トリプル安(株安・債券安・通貨安)」を巻き戻す動きが活発化。取引終了間際に一時1.1418ドルと日通し安値を更新した。
米株式市場でダウ平均は一時1100ドル超上昇したほか、米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.36%台まで低下、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.00まで上昇した。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁はこの日、「インフレ率を2%へと戻す目的はほぼ達成したが、経済情勢は一段と不安定なため引き続き柔軟な姿勢でいる必要がある」との考えを示したほか、デギンドスECB副総裁は「成長の下振れリスクが顕在化している」などと語った。
ユーロ円は5日ぶりに反落。終値は161.71円と前営業日NY終値(162.20円)と比べて49銭程度のユーロ安水準。21時過ぎに一時160.99円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢となり、161.82円付近まで下値を切り上げた。ドル円の持ち直しや米国株相場の上昇に伴う円売り・ユーロ買いが出た。
本日の参考レンジ
ドル円:139.89円 - 141.67円
ユーロドル:1.1418ドル - 1.1547ドル
ユーロ円:160.99円 - 162.32円
(中村)