欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル、売り再燃

 20日の欧州外国為替市場でユーロドルは売りが再燃。20時時点では1.0197ドルと17時時点(1.0226ドル)と比べて0.0029ドル程度のユーロ安水準だった。明日21日に欧中央銀行(ECB)が0.50%利上げに踏み切るとの期待が維持されていることや、先行きが不透明な伊政権の行方についてドラギ首相の「連立政権は再建可能」との発言が伝わり、いったん下げ渋る材料となった。本日安値圏から一時1.0250ドル台へ持ち直した。ただ、一層の押し上げ材料に欠け、その後は反発幅を縮小。露・ウクライナ情勢の緊張を伝えるニュースや、欧州高官によるガス価格上昇が欧州経済に与える悪影響への発言もあり、欧州株やダウ先物がマイナスへ転じるなどリスク回避の流れが強まった。ユーロドルは1.0174ドルまで下振れた。

 ユーロ円も下落。20時時点では140.91円と、17時時点(141.25円)と比べて34銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドル同様にいったん下げ渋り、一時141.20円台まで戻した。しかし、リスク回避の動きから円買いも強まり、140.62円まで下落幅を広げた。

 ドル円はもみ合い。20時時点では138.18円と17時時点(138.13円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。ダウ先物のマイナス推移などに、リスク回避のドル買い・円買いの反応となり明確な方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:137.90円 - 138.37円
ユーロドル:1.0174ドル - 1.0273ドル
ユーロ円:140.62円 - 141.93円

(関口)
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