東京外国為替市場概況・15時 ドル円、上値が重い

 21日午後の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。15時時点では138.22円と12時時点(138.33円)と比べて11銭程度のドル安水準だった。日銀金融政策決定会合では現状の大規模金融緩和策の維持が決定されたことで一時138.51円まで上昇した。しかし、「リスク要因、金融為替市場の動向や経済物価への影響を十分注視する必要がある」という声明や、2022年度の消費者物価指数(CPI、除く生鮮食品)見通しを+2.3%(4月は+1.9%)、23年度を+1.4%(4月は+1.1%)、24年度を+1.3%(4月は+1.1%)へ引き上げたことが判明すると、一時138.01円まで反落した。その後一時138.40円台を回復するも、上値は重く推移。
 なお、15時30分からは黒田日銀総裁の記者会見が予定されている。

 ユーロドルは小幅高。15時時点では1.0223ドルと12時時点(1.0209ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ高水準だった。独メディアが「ノルドストリーム1運営会社がロシアからドイツへの天然ガス供給を再開したもよう」と報じたことで、一時1.0228ドルまで上値を伸ばした。

 ユーロ円は買いが優勢。15時時点では141.30円と12時時点(141.23円)と比べて7銭程度のユーロ高水準だった。日銀金融政策決定会合で現状の金融緩和策の維持が決定されたことで、一時141.39円まで上値を伸ばした。その後、ドル円が売られると141円を割り込む場面もあったが、ユーロドルが堅調地合いを維持したことで買いが優勢となっている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.01円 - 138.55円
ユーロドル:1.0177ドル - 1.0228ドル
ユーロ円:140.58円 - 141.39円

(山下)
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