ニューヨーク外国為替市場概況・5日 ドル円、大幅反発

 5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は大幅反発。終値は135.01円と前営業日NY終値(132.89円)と比べて2円12銭程度のドル高水準だった。米労働省が発表した7月米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比52.8万人増と予想の25.0万人増を上回り、失業率が3.5%と予想の3.6%より強い内容だったことが分かった。平均時給も前月比0.5%上昇/前年比5.2%上昇と予想の前月比0.3%上昇/前年比4.9%上昇を上回った。市場では米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを維持するとの見方が強まり、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化した。24時30分前には一時135.50円まで大幅に値を上げた。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では通常の3倍にあたる0.75%の利上げ確率が約70%まで上昇し、0.50%の利上げを予想する確率が約30%まで低下した。

 ユーロドルは反落。終値は1.0183ドルと前営業日NY終値(1.0246ドル)と比べて0.0063ドル程度のユーロ安水準だった。良好な米雇用指標をきっかけに米金利上昇とドル買いが強まると、前日の安値1.0155ドルを下抜けて一時1.0142ドルまで値を下げた。9月FOMCではこれまで0.50%利上げ予想が優勢だったが、米雇用統計後は0.75%利上げ確率が0.50%利上げの確率を上回った。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。ユーロ円やユーロポンドなどユーロクロスの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが入り、1.0193ドル付近まで下げ幅を縮めた。

 ユーロ円は4日続伸。終値は137.51円と前営業日NY終値(136.16円)と比べて1円35銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが優勢となり、23時30分前に一時137.76円と本日高値を付けた。その後の下押しも137.36円付近にとどまった。

本日の参考レンジ
ドル円:132.52円 - 135.50円
ユーロドル:1.0142ドル - 1.0252ドル
ユーロ円:135.81円 - 137.76円

(中村)
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