NY為替見通し=米国7月消費者物価指数に要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、米国7月の消費者物価指数を見極める展開が予想される。
米国7月の消費者物価指数(CPI)は前年比+8.7%(8.5%~9.0%)と予想されており、6月の40年半ぶりの高水準を記録した前年比+9.1%からの鈍化が見込まれている。鈍化の背景には、原油、ガソリン価格の反落がある模様だが、「インフレピーク説」を確認するには、8月26日発表の7月PCE総合価格指数や9月13日発表の8月消費者物価指数を待たなければならない。
7月のISM製造業「価格」指数は60となっており、6月の78.5から低下、ISM非製造業「価格」指数も72.3となっており、6月の80.1から低下しており、消費者物価指数の低下予想と整合的となっている。
しかし、クリーブランド連銀が公表しているインフレ率のリアルタイム予想値「CPIナウ(CPI Now)」は、7月のインフレ率が9%付近となることを示唆しており、サプライズに要警戒か。
また、タカ派で知られるセントルイス連銀のブラード総裁は、インフレ率が予想以上に上昇し続けるのであれば、FRBは高めの金利をより長く維持する用意があると述べ、インフレがピークに達したとの主張は時期尚早だと述べている。ブラード氏は、年末までに政策金利を3.75%~4.0%に引き上げるべきだと主張している。
パウエルFRB議長は7月27日の会見で、具体的なフォワードガイダンスは示さずに、「今後の利上げについてはデータ次第であり、会合ごとに判断される」と説明した。
9月20-21日のFOMCまでには重要な雇用・物価データが以下の通り5つある。
・7月雇用統計(8/5発表):0.75%の利上げを正当化
・7月消費者物価指数(CPI)(8/10発表):6月の+9.1%から+8.7%へ鈍化する見通し
・7月PCE総合価格指数(8/26)※米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視
・8月雇用統計(9/2)
・8月消費者物価指数(9/13)
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、7月28日の高値の136.58円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、日足一目均衡表・雲の上限の134.25円。
(山下)
米国7月の消費者物価指数(CPI)は前年比+8.7%(8.5%~9.0%)と予想されており、6月の40年半ぶりの高水準を記録した前年比+9.1%からの鈍化が見込まれている。鈍化の背景には、原油、ガソリン価格の反落がある模様だが、「インフレピーク説」を確認するには、8月26日発表の7月PCE総合価格指数や9月13日発表の8月消費者物価指数を待たなければならない。
7月のISM製造業「価格」指数は60となっており、6月の78.5から低下、ISM非製造業「価格」指数も72.3となっており、6月の80.1から低下しており、消費者物価指数の低下予想と整合的となっている。
しかし、クリーブランド連銀が公表しているインフレ率のリアルタイム予想値「CPIナウ(CPI Now)」は、7月のインフレ率が9%付近となることを示唆しており、サプライズに要警戒か。
また、タカ派で知られるセントルイス連銀のブラード総裁は、インフレ率が予想以上に上昇し続けるのであれば、FRBは高めの金利をより長く維持する用意があると述べ、インフレがピークに達したとの主張は時期尚早だと述べている。ブラード氏は、年末までに政策金利を3.75%~4.0%に引き上げるべきだと主張している。
パウエルFRB議長は7月27日の会見で、具体的なフォワードガイダンスは示さずに、「今後の利上げについてはデータ次第であり、会合ごとに判断される」と説明した。
9月20-21日のFOMCまでには重要な雇用・物価データが以下の通り5つある。
・7月雇用統計(8/5発表):0.75%の利上げを正当化
・7月消費者物価指数(CPI)(8/10発表):6月の+9.1%から+8.7%へ鈍化する見通し
・7月PCE総合価格指数(8/26)※米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視
・8月雇用統計(9/2)
・8月消費者物価指数(9/13)
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、7月28日の高値の136.58円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、日足一目均衡表・雲の上限の134.25円。
(山下)