18日香港株=軟調な展開か、米長期金利の上昇が重荷

 18日の香港市場は軟調な展開か。米長期金利の上昇を受けてハイテク株を中心に高PERの銘柄が売られそうだ。長期金利の指標である10年物米国債利回りは最近まで2.8%台で推移していたが、17日のNY債券市場では前日比0.10%高い2.90%で終えた。17日の米株式相場の下落も投資家心理を冷やすと予想する。

 米連邦準備理事会(FRB)が17日公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨はNY市場でややハト派的と受け止められた。香港市場でも、利上げペースが鈍化するとの見方から買いが入って相場を下支えする展開があり得る。ただ、心理的節目の20000ポイントが意識され、買い上がる動きは限られるだろう。

 香港市場は決算発表のピークを迎え、業績や収益見通しを手掛かりとする個別物色が売買の中心となりそうだ。17日大引け後にテンセント(00700)が発表した2022年4-6月期決算は、売上高が前年同期比3%減と上場後初の減収となったが、調整済み純利益(非国際会計基準)は市場予想を上回った。きょうはハンセン指数構成銘柄の銀河娯楽(00027)、吉利汽車(00175)、ネットイース(09999)が22年6月中間決算を発表する。

 17日のNY株式相場は、ダウ平均が6営業日ぶりに反落。小売り大手のターゲットの利益が予想を大きく下回ったことや、ホームセンターのロウズの既存店売上高が予想を下回ったことで消費関連株を中心に売りが優勢となった。ハイテク株主体のナスダック総合は長期金利上昇が重荷となり続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はテンセントが香港終値を上回った半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)とJDドットコム(09618)が下回って引けた。
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