19日香港株=買い先行も上値重いか、米利上げ加速と資金流出を懸念

 19日の香港市場は反発して始まるか。前日はハンセン指数が10日以来ほぼ1週間ぶりの安値圏に落ち込んだだけに、割安感がある銘柄を中心に買いが先行すると予想する。19日の米株式相場の反発も投資家心理を支えるだろう。

 もっとも、米国の金融引き締めに対する警戒感が再燃し、相場の上値が重い展開がありそうだ。複数の米連邦準備理事会(FRB)当局者がインフレ抑制に向け利上げを継続する必要があるとの見解を示したと伝わった。米利上げペースの加速が改めて意識されるなか、18日のNY外為市場でドルの総合的な強さを示すドルインデックスは107を突破し、7月中旬以来の高値圏にある。香港などの新興国市場からの資金流出が懸念されそうだ。

 業績や収益見通しを手掛かりとする個別物色が引き続き売買の中心となるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のホンコン・チャイナガス(00003)、東方海外(00316)、恒安国際集団(01044)、小米集団(01810)、新奥能源(02688)、招商銀行(03968)が2022年6月中間決算を発表する。

 18日のNY株式相場は、ダウ平均が小幅に反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。アジア保険会社のAIAグループ(01299)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、オンラインゲーム大手のネットイース(09999)が香港終値を下回った半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、英金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。
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