ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、しっかり

 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円はしっかり。24時時点では138.89円と22時時点(138.49円)と比べて40銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが低下に転じたタイミングで一時138.17円付近まで下押ししたものの、23時発表の8月米消費者信頼感指数が103.2と予想の97.9を上回ったことが分かると買い戻しが優勢に。米10年債利回りが再び上昇し、一時3.1436%前後と6月29日以来約2カ月ぶりの高水準を付けると円売り・ドル買いが活発化。アジア時間の高値138.78円を上抜けて139.07円まで上値を伸ばした。

 ユーロドルは頭が重い。24時時点では0.9989ドルと22時時点(1.0011ドル)と比べて0.0022ドル程度のユーロ安水準だった。予想を上回る米経済指標を受けて0.9983ドル付近まで下押しした。
 なお、ミュラー・エストニア中銀総裁は「ECBは9月理事会で0.75%の利上げについて議論するべき」などと述べたが、相場の反応は限られた。

 カナダドルは軟調。WTI原油先物価格の下落を背景に、産油国通貨であるカナダドルに売りが強まった。対ドルでは一時1.3107カナダドル、対円では105.85円までカナダドル安が進んだ。
 同じく産油国通貨とされるメキシコペソも軟調。対ドルで20.1458ペソ、対円で6.90円まで値を下げた。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では138.74円と22時時点(138.65円)と比べて9銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.05円 - 139.07円
ユーロドル:0.9982ドル - 1.0055ドル
ユーロ円:138.26円 - 138.99円

(中村)
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